工業材料より硬さ試験法について説明します。
①ショア硬さ試験
ダイヤモンドをつけたおもりを、一定の高さから試験片落下させて、その跳ね返りの高さを硬さで測定する方法です。硬さを表す単位にHSを用います。
②ブリネル硬さ試験
試験片の表面に超硬合金球を一定荷重で押しつけし、そのくぼみの直径から硬さを測定する方法です。硬さを表す単位にHB、HBS、HBWを用います。
③ロックウェル硬さ
測定子としてダイヤモンド円錐、鋼球、超硬合金球を用いて、基準荷重を加えて、次に試験荷重を加え、再び基準荷重に戻したときの前後二度の基準荷重におけるくぼみの深さの差を測定して硬さを測定する方法です。硬さを表す単位にHRを用います。
④ビッカース硬さ
試験片に四角錐のダイヤモンドを押し付けし、そのくぼみの対角線の長さから硬さを測定する方法です。硬さを表す単位にHVを用います。
試験ではよく出ますのでそれぞれの特徴を把握しておく必要があると思います。
材料や焼入れなどに合わせて測定方法を選択するのが一般的ですので、実践的に使用するにはもう少し深く勉強が必要と思います。
小話ですが、おもりの跳ね返り高さで硬さをみるショア硬さ試験器は簡単ですぐできるのですが、消しゴムなど弾性係数の高いものは跳ね返りが高いので、硬度が硬くでてしまいます。