平成のおっさん@エンジニア

平成生まれのおっさんの成長記です。岡山で機械設計やってます。

セーフティアセッサ合格の道-2

前回の記事からより深い話になり、マニアックな話が続きます。

ご興味を持って頂けると幸いです。

 

さて、セーフティアセッサって何できるの?から始まるのですが、

簡単に言ってしまうと「安全な機械設計なのか妥当性を判断できる人」で良いと思います。(この文考えるの時間かかりました)

 

前置きとして、日本に於ける全産業での労働災害の状況ってご存知でしょうか。

1960年での死傷者数が約37万人、死亡者数が約6800人に対して、

2018年では死傷者数が約12万人、死亡者数が約900人と減っては来ているものの、

少なくはないと思います。2018年度では日割りすると死傷者数が約350人/日、死亡者数が約2.5人/日です。毎日これだけの方が大なり小なり程度に差はありますが労働災害に遭われているのです。

私が属する製造業でも労働災害は多く、特に設備(機械)による災害が目立つ傾向にあります。

これらの災害を無くすべく(可能な限りゼロにする)、安全な設備を設計しようと目指しているのです。

労働災害の詳しい数値や内容は労働災害発生状況|厚生労働省より確認できます。

皆さんの職種ではどうなのかを見ていただくだけでも安全へつながると思います。

 

それじゃ安全って何?って話になると思います。

ケガをしないこと?事故が起きないこと?危なくなこと?と想像されると思いますし、

私もそのように考えていました。

しかし、絶対にケガをしない、事故を起こさない機械は現実的に不可能です。

いわゆる、絶対安全はありえないです。

それでは話し進まないので機械安全の世界では下記のように考えます。

リスク=危害のひどさ危害の発生確率との組み合わせとし、

安全とは許容不可能なリスクがないことです。

危害のひどさとは死亡や障害などにつながるケガや事故は許容できませんが、

ちょっとしてカスリキズや打撲なら許容できるよね?ってことです。

発生確率は毎日や毎週の作業なのか、数年に一度なのかや想定される事故が過去の実績から多い、少ないなどで判断されます。

明確な判断基準はなく、評価する人や作業内容によってリスクの評価が変わってしまうこともあるのが機械安全の現状でもあります。だからこそ、専門の知識を持った人材を育てて、完成度の高い安全設計が必要になるのです。

 

記事書いてても説明難しいですね。。。

 

最後までありがとうございました。次回に続きます。