平成のおっさん@エンジニア

平成生まれのおっさんの成長記です。岡山で機械設計やってます。

セーフティアセッサ合格の道-10

前回に続きIEC60204について書きます。

 

1:導体(電線)の色と意味

制御盤の内部にはたくさんの配線があります。その配線の目的や用途などの区別が分かるように各々色に対して定義があります。

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2:アクチュエータの色と意味

アクチュエータにも目的別に各色に意味が定義されています。

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起動用アクチュエータには白が最も適切とされ、停止用のアクチュエータには黒が適切とされています。勿論、起動(白)-停止(白)や起動(灰)-停止(灰)でも問題ないのですが、起動(黒)-停止(白)はやめましょう。

 

3:アクチュエータのマーキング

色表示に加えて、マーキングすることでも識別されます。

マーキングはアクチュエータの近く又は直に行います。

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4:表示灯の色と意味

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機械に設置される積層型の表示タワーには順番もあり、視認性を考慮して上から赤、黄、青、緑、白が一般的です。

 

5:保護構造(IPコード)

エンクロージャや電気装置の保護構造を示す場合に用いられ、IEC60529で定められています。IPの後に最大4桁の数字もしくは記号を使用します。

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前の記事でエンクロージャはIP2X以上と記載しましたが、固形物の侵入に対して、直径12.5mm以上のものは通過できないことを求めていることになります。つまり、指などが侵入できないこを求め、充電部への接触を防ぐためです。

 

 今回は図や表が多いですが、試験にはよく出るため暗記が必須のようです。